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ミュージカル『SAMURAI7』感想

ミュージカル『SAMURAI7』
http://www.nelke.co.jp/stage/mu_samurai7/

本ジャンルのホビットの映画感想とか放置なのに、Twitterだと文字数が足りないのでジャンル違いですが感想覚書。




結論、自分がアニメ版厨だということを強く認識した。

なので以下アニメ原理主義者かつ偏った立場での偏ったレビューご了承願います。

◆まずなにより気になったこと。

・・・・これは「ミュージカル」を名乗った意味はあるのか????
ミュージカルの割に音楽で場面を繋いでいくスムーズさが無くて、無音の状態が気になる。芝居パートの間が多め。だったら「舞台」でよくね?というか四年前に見た舞台版の方がよっぽどミュージカルっぽかった気がするよ?
なんかこう歌唱力とかには文句は無くて、本当にそういうの全然引っかからないたちなので「おっさま!おっちゃま!すごいです~(byコマチ)」って感じなんだけど、”耳”に残る音楽や場面が少ないというか、「音圧」が足りない。初日だったのもあるかと思うのでまあ、、、うん。(佐橋もうちょっと頑張ry

◆舞台ゆえの設定の違いとか大きな改変

機械の野伏設定バッサリカット。まあ映像作品じゃないからこれは正解……なのか?あの設定が無いのに「七人の侍」ではなくあえて「SAMURAI7」を名乗る意味はあるのか?でもややこしいし、ロボットバトルを舞台で見せるのは限界があると思うので、正解だと思ってたんですよ。
・・・・・そしたら

二幕でいきなり「機械化されたサムライ」とか言い始めて、リキチさんとキクチヨの「おらも機械の体さなるだー!」「こんな身体で、女房抱き締めてやれねーぞ」のシーンがあって混乱。

・いや・・・、都の話とか機械のサムライとかメカ方面の設定全部カットして、最後のウキョウの逆襲もただの爆薬にするんならそれはそれで良いんですよ? だったら徹底しよ!?
・コマチの存在をばっさりカット。これもまあわかる。
わかるけどそのためかキクチヨの最期があっさりしたものになっちゃったかもーと。「都」が超巨大浮上要塞=本丸っていう設定も無いから、キクチヨが体張って都を止めるあのシーンも無くなるわけで、一つの要素を消すと連鎖的に色んなものが薄味になっちゃうのは・・・・勿体ない気も。
・結局ウキョウが何したいのか謎。なんでキララ欲しいのかも謎のままあっさり死んだ。ウキョウの「こんな世の中さあ!ぶっ壊したいよね!アハハ」みたいなブチ切れた所が少なくてちょっと物足りないかも。でも立ち居振る舞いと声は本当にウキョウだったんですよ!
・あとサナエさん死ぬのもびっくりした。原作というか本家の黒澤版だとそもそもリキチとサナエってどうだっけ。いたっけ……。

◆まあ無いのは分かってたけど、寂しいよねってところ

全体的にアニメの名台詞名場面がかなり駆け足なので感情置いてけぼり感すごい。これは逆にアニメを知らずに見たら気にならないのかもしれない。いやー、何かの映画化とか映像化とかにはついて回る問題ですが、思い入れがありすぎるってのも面倒くさいね!

その1:蛍屋関連
・「三千世界の野伏切って斬って斬られて斬られ損~♪ ………お伴します。」が、無い!!
・ここで本当に自分アニメ厨だなーって思ったのは「合戦?・・・懐かしい響きです」とかあの辺の台詞と雰囲気はアニメのシチが一番好きだっていうこと。はい。野島さんが演じるシチさんは幇間っぽさが出てて良い意味でひょうひょうとしてそれでいて男らしいんだけど、あれだ。アニメシチの「憂い気」が好きなんだ。うん。
・でもってユキノさんの「野伏にやられちまえばいいんだ!!」はやっぱりアニメが一番だわーー。これ数年前の舞台版にも同じところにいちゃもんつけてたわーーー。あの精一杯の強がりと、強がり切れてない、女としての「行かないで」って感情が詰まってる「ほらね、侍をやめられない」からの「野伏にやられちまえばいいんだ」の流れが大好きだから、なんかこうさらっと流れちゃって、モヤモヤ。
・あっ、でもカツシロウの「シチロージ・・・?」「ばか、古女房を文字どおりにとる奴が在るか!」があったのと会場がそれでクスリとしてたのは嬉しかった。
(だったら「奥方が!?いらしたのですか!?」も入れとこうよーーーー)

その2:道中カット
わかってたけど一幕で仲間集め、二幕でカンナ村なので当然のごとく道中カット。舞台から入った人には道中パートまじオススメなのでアニメを強く推します。

その3:「米が食いたいー!」が、無い!!
これさ、カットしなくても行けたんじゃない?上記のとおりメカ系カットなのでヘイさんの死に方も爆薬抱えて敵陣で自爆って言う改変だったんだけど、だったら「米が食いたい―!!!」\ドカーン/ じゃだめ??


その4:キュウゾウの死因がウキョウ
キュウゾウがカツシロウのせいではなくウキョウに撃たれて死ぬのは、まあ許容範囲だけーーどーーー、うーーーーん(カツシロウのこの、とことん未熟で最後まで役立たずで、堕ちていく様が好きなのでちょい不満)
でもまあ序盤の「惚れた!」と「カンナ村で、待つ」があったから良いか。

その5:キララも巫女をやめない
コマチがいないからってのが大きいけど、カツシロウと共に舞台のキララも最後の「鬱感」が少ない。「私は、罪の濁り水です」っていう。SAMURAI7ってさ、「貴方を守る」だの「共に堕ちます」だの綺麗事いってた若い二人が、結ばれるわけでもなく、ただ人生の一瞬すれ違って、人を殺して理想を見失って恋に破れて、そうやってそれぞれ「傷」を負う物語でもあると思うんだよね。だからキララの引き受けた傷がちょっと少ないかもだけど、前向きで良いヒロインには仕上がってるのでそれは好感持てたかも。

◆見てて楽しかったのは

とにかく3次元映えするキュウゾウ。
・・・なんかね!ずるい!!当然のようにカッコ良い!
・全体的にカンベエ、カツシロウ、キララを中心にまとめていたので、師弟パートの歌があったのは嬉しい
・アニメより喜怒哀楽が豊かで人柄が明るいカンベエ様。これはこれでなんか可愛いおっさん。
・カンナ村で戦闘になって、7人それぞれにソロの見せ場があるんだけど、そこがそれぞれの持ち歌と殺陣でつないでいく仕様なのね。そこはいかにも「ミュージカル」て感じでテンション上がった。

・・・・・・・・でもやっぱりミュージカルの割に無音パート気になるよ!!ほんと!!

音楽が佐橋さんって聞いたときに、「テニミュ」みたいなベクトルでいくのかと思ったんだけど、そうでもなくってですね、なんか『SAMURAI7』ってコンテンツをどうアレンジしてどこに向けて売りたかったのかがわからなかったんですよ。若手俳優ファンに向けてなのか、舞台ファンに向けてなのか、はたまた原作ファンへ向けてなのか・・・(まあ元の話が人死に多くて重いのもあるから比べられない)
ただそれを差っぴいても【お祭り騒ぎ感】が少ないというか。派手さが欲しいと言うか。
割と人も死ぬし悲しいのに感動で来て思いっきり笑えて・・・ってので思い出すのが、去年見た舞台『真田十勇士』(http://www.ntv.co.jp/sanada60/)だったんです。
1幕で面白おかしく仲間集めして、2幕の合戦でそれぞれが見せ場つくって超カッコ良くばたばた死ぬけど、生き残った奴らにはどこか「明るさ」が残る・・・って構成が『SAMURAI7』と通じるものが在って。
その『真田十勇士』は素直に泣いたり笑ったりしてたんですよ。
なんだろ、演出かな。やっぱり「アニメ」っていう元を知ってるからかな・・・。

なのでやはり結論:「自分がアニメ厨だということを強く認識した。」

もはやレビューでもなんでもない。
お粗末!
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追記:
過去の自分のmixi日記漁ったらほぼ同じこと言ってて(あれが無いこれが無いここ違うetc)でも相葉弘樹補正で色々許してて我ながら腐女子乙だった。

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